Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
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水族館劇場@太子堂八幡神社

水族館劇場、3年ぶりの東京公演に行ってきました。
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世田谷の閑静な住宅街にある小さな神社の境内に、突如現れた異空間への入口。
案の定ストーリーは全然わからなかったけれど(笑)テント芝居の枠を超えた大がかりな仕掛けはますます進化しているような気がします。

公演は6月4日まで。初夏の夕暮れ、ここではないどこか、現在ではないいつか(過去?未来?)へ、しばし旅立ってみたい人におすすめです。
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# by AngeBleu | 2013-06-02 15:40 | 演劇

マラーホフの贈り物Aプロ(2013年5月21日)

3年ぶり、そして、最後の「マラーホフの贈り物」。

「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・マラーホフ

「トゥー・タイムス・トゥー」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

「ギルティー」
振付:エドワード・クルグ 音楽:フレデリック・ショパン
マライン・ラドメーカー

「ラ・ペリ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ヨハン・ブルグミュラー
吉岡美佳、ウラジーミル・マラ ーホフ

「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:コンスタンティン・フリードリヒ・ペーター
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ

「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:ベンジャミン・ブリテン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー

「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル

「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア 音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ

最初の演目、「白鳥の湖」で王子が登場した瞬間、軽くショックを覚えました。
え、誰? まさか、これがマラーホフ?
重い・・・腕とか胴回りとか・・・太い ・・・
まるで筋肉付き肉襦袢を着ているみたいです(泣)
あの妖精マラーホフはどこへ行ってしまったの(大泣)

マラーホフは4演目の出演だけど、3演目は女性を持ち上げたり回したりするだけで、ほとんど見どころなし。ソロの演目が当初予定されていた「ヴォヤージュ」から「瀕死の白鳥」に変更となったのも、かなりがっくりでした。「瀕死の白鳥」は前回見て正直つまらんと思った作品でしたから。

しかし!
その「瀕死の白鳥」が素晴らしかったのです。前回とは全然違う作品に見えました。死への戸惑い、諦念、覚悟、そして、精一杯生きてきたことへの誇り。満身創痍の今のマラーホフだからこそできた表現だと思います。まさにマラーホフ の白鳥の歌のように思えて、涙が止まりませんでした。

やはり今回も期待を裏切らなかった・・・というより、期待とはまったく違った部分で驚かせ感動させてくれたマラーホフ。今度の日曜日のBプロが、いよいよ本当に最後の贈り物となります。足を傷めているというのが心配だけど、「ヴォヤージュ」踊ってくれるといいな・・・。

その他のダンサーに関して。10年ぶりくらいに見るルシア・ラカッラは、相変わらず驚異的な体の柔らかさと可憐な容姿。アクロバティックな演目でしか見たことがなかったけれど、「椿姫」のようなドラマティックな役柄も似合うのですね。

もうひとりお目当てだったマライン・ラドメーカーは、なんと公演日の朝、日本 に到着したのだとか。ソロのコンテンポラリー作品は、ショパンの曲に合っているのか合っていないのか、いいんだか悪いんだかわからないけど、ラドメーカーの踊りはすごくよかった。というか、はっきり言いましょう。「顔」がいいんです! バレエの感想とは思えない感想で申し訳ない(笑)
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# by AngeBleu | 2013-05-22 22:39 | バレエ

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013年(5月5日)

希望する公演がすべてすんなり取れてしまったので、5月5日は朝から夜まで5公演に行くことになりました。

公演番号351 10:30~11:15
“パリのバロック”
クープラン:「諸国の人々」 第1組曲「フランス人」より ソナード
マレ:サント・ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
クープラン:「諸国の人々」 第2組曲「スペイン人」より
マレ:フォリアのクプレ
ラモー:コンセール用クラヴサン曲集から 第3コンセール「内気」「タンブラン」
コレット:コミック協奏曲第25番 ト短調「未開人」
演奏:リチェルカール・コンソート
ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)
トゥオーモ・スニ(ヴァイオリン)
マルク・アンタイ(トラヴェルソ)
イーフェン・チェン(トラヴェルソ)
フランソワ・ゲリエ(チェンバロ)

古楽のコンサートは、難しいことは何も考えずにただただ心地よさに浸っていられるから好き。ソプラノの方が急病で来日できなくなったため、曲目が変更されたそうです。その急遽追加になったマラン・マレの2曲が、ぞくぞくするほどいい曲で、もう大満足。「未開人」は、このアンサンブルだとかなり洗練されていて「高貴な未開人」って感じ。もっともっと聴いていたい……という思いを残しながら次の 公演へ。

公演番号352 12:15~13:00
フランク(バウアー編):前奏曲、フーガと変奏曲(「オルガンのための6つの小品」より)
ラヴェル:ソナチネ
フォーレ:夜想曲第11番 嬰ヘ短調 op.104-1
フォーレ:即興曲 嬰ハ短調 op.84-5(「8つの小品」より)
フォーレ:「無言歌集(ロマンス)」 op.17より 第3番 変イ長調
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
演奏:クン=ウー・パイク

ほんと、すごいピアニストだ。刑事コロンボが風采のあがらない見かけで犯人を油断させ、次第に追いつめていくように、クン・ウー・パイクも一見そのへんの冴えないおじさんのような姿でのっそりと舞台に現れ、油断した観客の魂を奪って行くのです。初めて聴くけれどいい曲だなあと思ったのが、一曲目のフランク。敬虔な祈りのさなかにも抑えきれない熱情がほとばしり出るような・・・静かなのに熱い、素晴らしい演奏でした。

公演番号324 16:00~16:45
ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセール ニ長調 op.21
デュロゾワール:聖母マリアへの祈り(ヴァイオリンとピアノのための)
演奏:クン=ウー・パイク (ピアノ)
レジス・パスキエ (ヴァイオリン)
プラジャーク弦楽四重奏団 (弦楽四重奏)

クン・ウー・パイクとプラジャーク・クヮルテット、それにヴァイオリンのレジス・パスキエ。若手アーティストの多いラ・フォル・ジュルネでは異色のおじさん軍団(笑)が、ショーソンの40分にも及ぶ大曲を熱演。パイクのピアノの重量感に圧倒されました。あの無表情の内側にどれほどの情熱が秘められているの!?

公演番号355 17:30~18:45
ヌーブルジェ:プラン・シエル(LFJ委嘱作品 日本初演)
メシアン:世の終わりのための四重奏曲
演奏:ニコラ・ドートリクール (ヴァイオリン)
ラファエル・セヴェール (クラリネット)
フランソワ・サルク (チェロ)
ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ (ピアノ)

先ほどのおじさん軍団とはうってかわって、平均年齢おそらく20代の4人による四重奏。一番若いクラリネット君は、なんと1994年生まれ! しかし若さ=未熟ではありません。ヌーブルジェの新曲(…って、彼、作曲もやってたんか!?)は、寝ちゃったらどうしよう(一列目ど真ん中の席なのに…)などという心配は杞憂に終わり、手に汗にぎるような緊迫感あふれる演奏に、耳だけでなく目も釘付け。メシアンの四重奏曲でも4人の集中力は全く途切れることなく、闇の中に光が差し込む神聖な光景を見せてくれたのでした。

公演番号346 20:15~21:00
“パリ×ダンス”
デュリュフレ:グレゴリオ聖歌による4つのモテット op.10
ギョーム・ド・マショー:ノートルダム・レー
プーランク:悔悟節のための4つのモテット
メシアン:おお聖なる饗宴
グレゴリオ聖歌より
演奏:ヴォックス・クラマンティス
ヤーン=エイク・トゥルヴェ (指揮)
勅使川原三郎 (ダンス)
佐東利穂子 (ダンス)

今年のラ・フォル・ジュルネ、締めくくりの公演。勅使川原三郎のダンスと合唱曲のコラボ。ダンスを観たい、でも、目を閉じて聴いていたい……と、とても困るんだわ。といいながら、もう4年連続で観ています(笑)ここまで、緊張感を強いられる演奏が続いていただけに、合唱の清らかな響きがしみじみと体のすみずみまでにしみわたるようでした。
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# by AngeBleu | 2013-05-09 00:53 | 音楽

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013年(5月4日)

ゴールデンウイークのお楽しみ、ラ・フォル・ジュルネに行ってきました。今年のテーマは「パリ・至福の時」ということですが、毎回のことながら、膨大な数の公演からどれを選んだらいいのかわからない……。なので、とにかく好きな演奏家、気になっている演奏家の公演に行こうと。結果、ほとんどが初めて聴く曲で、中世(グレゴリオ聖歌)から、21世紀(ヌーブルジェ)まで、1日で1000年の旅をするという、目もくらむような体験をすることになりました。体はくたくたになったけれど、楽しかった~。

まずは5月4日の2公演の感想です。この日は、国際フォーラムに行く前に、竹橋の近代美術館でやっている「ベーコン展」に行ったので、かなり疲れ気味。演奏会はやめて帰ろうかと思ったほど。でも、一度音楽に身をゆだねてしまうと、疲れなどすぐに吹き飛んでしまいました。

公演番号256
19:45~20:30
“イベリア全曲①”
アルベニス:イベリア 第1集「エボカシオン」「港」「セビーリャの聖体祭」
アルベニス:イベリア 第2集「ロンデーニャ」「アルメリア」「トリアーナ」
演奏:ルイス・フェルナンド・ペレス

公演番号257
5月4日 21:30~22:15
“イベリア全曲②”
アルベニス:イベリア 第3集「エル・アルバイシン」「エル・ポーロ」「ラバピエス」
アルベニス:イベリア 第4集「マラガ」「ヘレス」「エリターニャ」
演奏:ルイス・フェルナンド・ペレス

ペレスは、数年前にFM放送で聴いたショパンの濃厚な色気に魅了され、いつか生で聴いてみたいと思っていたピアニスト。「イベリア」を聴くのは初めてですが、スペイン産オレンジの香りとフランスの高級香水が交互に立ち現れるような、なんとも魅力的な曲でした。特に後半、曲が進むにつれ、どんどん盛り上がり、その勢いで、アルベニスの「アストゥリアス」、ファリャの「火祭りの踊り」など、計4曲のアンコール。熱い! 観客には熱心なファンの方も多かったようですが、たしかに一度この人の演奏に接したら、好きにならずにはいられないですねー。
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# by AngeBleu | 2013-05-07 23:01 | 音楽

「愛、アムール」

ミヒャエル・ハネケ監督の最新作で、昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した作品。ハネケにしては毒がないなどという前評判も耳にしていましたが……。いやいや、そんなことはありません。老老介護というテーマ、「Love」というタイトルから想像されるような、深い余韻や感動とはまったく無縁。毒気たっぷりの、恐るべきアンチメロドラマでした。

それにしてもキャストがすごいです。ジャン・ルイ・トランティニャン(ジョルジュ)とエマニュエル・リヴァ(アンヌ)の美老人ぶりには目を瞠るばかり。さらに、ピアニストのアレクサンドル・タローが本人役(元ピアノ教師だったアンヌの教え子という設定)で出ていたのには驚きました。劇中で流れる音楽はもちろんすべてタローの演奏です。実際の演奏場面もありました。老夫婦のサロンを訪ねたタローが、半身不随となったアンヌの求めに応じて、ベートーヴェンの「バガテルト短調」を弾くのです。いかにもタローらしい洒脱な演奏! 映画のなかでここだけ場違いな明るさ(笑)バガテルといえばベートーヴェンの最晩年にして最後のピアノ曲ですが、不安や翳り などみじんもない輝きにあふれた曲なのですね。シューベルトの最晩年の曲の暗さとは対照的です。その、そこはかとなく死の香り漂うシューベルトは作品全体に通奏低音として響いています。アンヌは死を感じさせるものはすべて遠ざけたかったのでしょう。たとえ愛する音楽でも。のちに愛弟子から贈られた最新CDはシューベルトの作品集でしたが、彼女は聴くことを拒否するのです……。

「愛、アムール」のサウンドトラックは、アレクサンドル・タローのミニアルバムのような趣になっています。7曲しか入ってないのかーと思いつつも、hmvの輸入盤まとめ買い価格で984円だったので、買ってしまいました。映画中のタローはシューベルトのソナタ集を録音したことになっていましたが、その企画は現実でも進行しているんでしょうか? シューベルトもですが、少しだけ流れていたバッハ/ブゾーニのコラール前奏曲集もぜひお願いしたいな~なんて思っています。
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# by AngeBleu | 2013-04-01 21:26 | 映画

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