Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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プロヴァンスのクリスマス

12月の前半の2週間、仕事で南仏に行っていました。仕事だから仕方ないけど、冬に南仏に行くのは実はあまり気が進みませんでした。クリスマス休暇の始まる前のこの時期は、南仏が一番さびしくなる季節。寒いし、夕方4時過ぎには薄暗くなるし、旅行者もあまりいないので、閉まっているレストランやお店も多いのです。ましてや今年は世界的な不況。町を歩く人も少なくて暗い気分になるのでは……なんて出発前は思っていました。

ところが意外に、どの町も活気がありました。クリスマスの飾り付けも始まっていて、ちょっと大きめの町ではクリスマス市の屋台が並び、けっこうなにぎわい。デパートなどのクリスマス商戦の売り上げもそう悪くないそうです。確かに景気は悪いけれど、現地の人いわく、フランス人はこういう不景気時にこそ思い切って財布のひもをゆるめて気分を切り替えようとするのだとか。それが景気回復の糸口になることも期待してのことでしょう。
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これはアヴィニョンのマルシェ・ド・ノエル(クリスマス市)。市庁舎のある時計台広場に、65ほどのかわいらしい屋台が並びます。
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売られているものは、サントン人形(イエス生誕劇を再現したプロヴァンス伝統の小さな人形)やクリスマス飾り、ローソクやタオル、石けんなどの贈り物用品、お菓子、チーズ、サラミなどの食品など、パーティーに欠かせない商品が中心。
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お土産用にプロヴァンス産のアーモンドチョコを買いました。
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イルミネーションに飾られた市庁舎の中に入ってみると……。
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プロヴァンスの伝統的なクリスマスの食卓を再現した興味深い展示がありました。プロヴァンスでは12月24日の夜、たっぷりのごちそうのあと、キリストと12人の使徒をあらわす13種のデザートを食べてディナーを締めくくります。昔、プロヴァンスの家庭で何度かクリスマスのごちそうをいただいたことがあります。すでにかなりの量を食べ、普通のケーキも食べたあとで、この13種のデザートを必ず食べなければいけないので、最後はなんだか苦行のようでした。
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13種のデザートは地域や家庭によって違いますが、必ず出てくるのは次のもの。
ポンプ・ア・ユイル:オリーブオイルとオレンジの花で風味付けしたパン
白いヌガーと黒いヌガー
4人の乞食:くるみ、アーモンド、イチジク、干しブドウ(4つの托鉢修道会を象徴する色から選ばれたもの)
これに、リンゴ、洋ナシ、ブドウ、オレンジなどのフルーツ、カリソン、フルーツの砂糖漬けなどを加えて、13種を揃えます。

カトリックの国、フランスでは、クリスマスが日本でいうお正月のようなもの。家族が必ず集まって食事をする1年で一番大切な日です。この13種のデザートも、ちょっと日本のおせち料理に似ているような気がします。黒豆、田作り、昆布巻……のような。ごちそうというにはあまりにも質素なところ、そして好き嫌いにかかわらず必ず食べなければいけないというところも。

ドイツのクリスマス市ほど華やかではないけれど、生活感あふれるプロヴァンスのクリスマス市もなかなか味わいがあります。アヴィニョンのクリスマス市は年明け後の1月3日まで開催されているので、年末年始の旅行でプロヴァンスを訪れる人はぜひ立ち寄ってみてください。
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by AngeBleu | 2009-12-17 01:12 | 南仏プロヴァンス

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