Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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ラ・フォル・ジュルネ2011(5月5日)

ゴールデンウイークの楽しみ、ラ・フォル・ジュルネが大幅縮小してしまったので、私のゴールデンウイークの予定も縮小。お休みは5月5日のみにして、ラ・フォル・ジュルネは結局2公演だけに行きました(新しく組まれたプログラムを見るのが面倒くさかったというのもある)。

ちょっと早めに国際フォーラムに着いて、中庭に並ぶ屋台を見て回りました(毎年同じ行動パターン)。公演数が減ったので、当然、人出も少なくなっているのでしょう。屋台の料理はどこもほとんど並ばずに買え、テーブルも簡単に見つかりました。のんびりしていい感じです。ファラフェル、クスクス、ローストチキン、赤ワインでまずは腹ごしらえ。

17:30から地上広場キオスクで、ロシアの若手ピアニスト、アンドレイ・コロベイニコフの無料コンサートがありました。バッハ「シャコンヌ」(ブゾーニ編曲…かな?)は、バッハとは思えないほどロマン派の香りが濃厚な演奏。ラフマニノフの前奏曲からの1曲も荘厳ですばらしかった。(フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが去年のフリープログラムで使った曲です。真央ちゃんのはオーケストラ版でしたが、ピアノ原曲のほうがだんぜんよいです。ずっとドラマチックです。)2曲聴いただけですが、コロベイニコフさんの持つ暗い情念のようなものにとても惹かれました。来年のラ・フォル・ジュルネのテーマは「ロシア」ということなので、またこのピアニストに会えるかもしれません。

聴いた有料公演は次の2公演。

18:15~
シェーンベルク:6つのピアノ小品 op.19

シェーンベルク:月に憑かれたピエロ op.21
勅使川原三郎 [ダンス]
マリアンヌ・プスール [ソプラノ]
サンガー・ナー [フルート/ピッコロ]
インヒュク・チョウ [クラリネット/バスクラリネット]
ギヨーム・シレム [ヴァイオリン/ヴィオラ]
ジュリアン・ラズニャック [チェロ]
フローラン・ボファール [ピアノ]


勅使川原さんが「月に憑かれたピエロ」を踊るというので楽しみにしていた公演。予定になかった佐東利穂子さんも出演されていました~。事前になんとなく想像していたとおりの振付ではあったけれど、間近で見るてっしーはやっぱりすごい! ダンスとその伴奏、というのではなく、ダンサーも楽器のひとつとなって、体で音楽を奏でているようでした。おもしろかったです。でも……「月に憑かれたピエロ」って、もともとただならぬ美しさと妖しさに満ちた曲なんですよね。今回は特に、歌うというより語るようなソプラノをはじめ、演奏がとにかくすばらしく、音を聴くだけで目の前に次々と幻想的、蠱惑的な映像が浮かんでくるのです。なので、勅使川原さんを見るのを忘れることもしばしば(笑) もう一度同じメンバーで音楽だけ聴いてみたい気持ちになりました。

20:00~
ルネ・マルタンの“ル・ク・ド・クール”
(1)ブラームス(パウル・ユオン編曲):ハンガリー舞曲第4番 嬰へ短調
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ 山田和樹[指揮]
(2)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102 より 第1楽章
庄司紗矢香[ヴァイオリン]/タチアナ・ヴァシリエヴァ[チェロ]/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・リス[指揮]
(3)リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 より 第1楽章
広瀬悦子[ピアノ]/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・リス[指揮]
(4)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83 より 第3楽章
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ]/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・リス[指揮]
(5)マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 より 第4楽章 アダージェット
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・リス[指揮]
(6)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 より 第3楽章
テディ・パパヴラミ[ヴァイオリン]/ウラル・フィルハーモニー管弦楽団/ドミトリー・リス[指揮]
(7)ブラームス(ヴォーチェス8編曲):子守歌 op.49-4
ヴォーチェス8 [声楽アンサンブル]
(8)バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番ニ短調よりシャコンヌ
庄司紗矢香[ヴァイオリン]/勅使川原三郎[ダンス]


「てっしー出るからついでにこれも」くらいの気持ちで買った公演。こんなに盛りだくさんな内容だなんて当日まで知らなかった~。今年のラ・フォル・ジュルネの名演集といった感じの豪華なコンサートでした。印象的だったのは……ドッペルコンチェルトの庄司紗矢香さんのどこまでものびやかなヴァイオリン。広瀬悦子さんの華麗で色彩あふれるリスト。軽くタッチするだけなのにばっちりツボに効くマッサージのような(笑)ベレゾフスキー、などなど。
当日になって発表された勅使川原さんが踊る演目は、庄司紗矢香さんの演奏でバッハの「シャコンヌ」。真っ暗な舞台の上、かすかな光の中に浮かぶ2人の立ち姿を見るだけですでに感動……。踊りと演奏がどちらが主でも従でもなく対等に向かい合う……希有な舞台。2人の芸術家による、静かで、力強い、鎮魂と希望の歌。圧巻でした。今の日本の状況を踏まえた表現であったようにも思います。

半日しか行けなかったけれど、ラ・フォル・ジュルネ、やっぱり楽しいです。この時期、日本に来てくれる海外の演奏家がいるというだけでも嬉しいですね。(かといって来日キャンセルした人を恨むわけではありません。)来年は、本来の賑やかで祝祭的な気分に満ちた音楽祭ができますように……。
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by AngeBleu | 2011-05-07 01:30 | 音楽

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