Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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クン・ウー・パイクのベートーヴェン(2012年4月13日@トッパンホール)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 Op.31-1
ブラームス:主題と変奏 [原曲:弦楽六重奏曲第1番 Op.18より 第2楽章]
―――――――――――――――
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117より 第1番 変ホ長調
ブラームス:8つの小品 Op.76より 第1番〈奇想曲〉 嬰ヘ短調
ブラームス:6つの小品 Op.118より 第2番〈間奏曲〉 イ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111

T君に誘われて、韓国人ピアニスト、クン・ウー・パイクの演奏会に行ってきました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタにブラームスの小品を挟むという、渋~いプログラム。ベートーヴェンのピアノ・ソナタで表題のついていないのってどうも難解でとらえどころがないイメージなんですよね~。私について行けるかな……と心配しつつ出かけたのですが……

冒頭のピアノ・ソナタ第16番から、心奪われました。あたたかくやさしさに満ちた、そして独特の粘りけのある音。しつこいくらい濃厚なブラームス。音が次々と流れて消えていくのではなく、弾かれた音がすべて残って、そのままひとつの宇宙を作り上げているようです。

圧巻は最後の32番のソナタ。第1楽章の身の毛もよだつような低音の打鍵……、第2楽章の瞑想的世界。“崇高”とはこういうことなんだとはじめて知りました。クン・ウー・パイクがすごいのか、ベートーヴェンがすごいのか(両方ですね)。

若いピアニストの才気あふれるキラキラした演奏を好んで聴く私ですが、クン・ウー・パイクのピアノはそういう刹那的な感覚の喜びなどとは対極にあるもの。打ちのめされたような気分で、終演後はしばし呆然としてしまいました。韓国を代表するピアニストでありながら、なぜか来日の機会は少ないとのこと。CDでは決して再現できないであろう、あの壮大な世界をまた味わってみたいです。

★ディスク紹介
バッハ/ブゾーニ:トランスクリプションズ
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私が持っている唯一のクン・ウー・パイクのアルバム。「めざめよと呼ぶ声が聞こえ」のブゾーニ版が聴きたくて図書館で借りました。とても気に入ったけれど、もう売っていないようなので、パソコンに落として聴いています。暗くしずかな情念にあふれた演奏がたまりません。

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T君所蔵の「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集」「ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番“悲愴”&第14番“月光”&第23番“熱情”」どちらも聴くのが楽しみ!!
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# by AngeBleu | 2012-04-16 21:26 | 音楽

野川の春(2012年4月10日)

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家から歩いて5分のところにある野川公園の桜が満開です。明日から雨になるらしく、今日が最後のお花見日和かもしれないと思い、仕事を休んでお散歩してきました。先週末は花見客でごった返していてゆっくりと花を眺めることもできなかったけれど、平日の今日はとても静か。日差しもあたたかく、のどかな春の日を満喫できました。
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桜の下でのんびり読書する人も。
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野川公園を流れる野川のほとりはとても気持ちのいい散歩道。ガイドブック風にいえば「武蔵野の面影が残る」となるのでしょうが、「武蔵野」という言葉にあまりピンと来ない私にとって、ここはむしろヨーロッパを思わせる場所です。芽吹いたばかりの柳の新緑、さらさらと流れる小川、きらめく陽光……。ベートーヴェンの春のソナタが聴こえてきそう。
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西武多摩川線の線路を越えて、野川沿いをさらに1kmほど歩いたところで、息をのむような風景が……。川の両岸に見事なしだれ桜が続いていました。ここはもう公園ではなく、ごく普通の住宅街です。この川沿いの家に住む人は幸せですね~。
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# by AngeBleu | 2012-04-11 23:33 | おさんぽ日記

神代植物公園の桜(2012年4月8日)

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待ちに待った桜の季節! 調布市の神代植物公園の桜を見に行ってきました。都心のソメイヨシノは満開とのことですが、こちらは少し遅いのかな? 七分咲きといったところでした。

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桜の季節にこの公園に来たのははじめて。桜の木の数はそれほど多くないですが、ほかの桜の名所とは違ってあまり混まないので、のんびりできますね~。

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満開のしだれ桜。しばし現実を忘れて見とれてしまいました。

1月に三鷹市に転居したので、神代植物公園へは歩いて20分ほどで行けるようになりました。ソメイヨシノのあとは、さまざまな八重桜、4月末から5月にかけて、ハナミズキ、藤、シャクナゲ、バラ……と、これからの季節は楽しみがいっぱいです。
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# by AngeBleu | 2012-04-08 23:48 | おさんぽ日記

ポンピドゥーセンター『ムンク~現代の眼』

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パリの国立近代美術館ポンピドゥーセンターで、エドヴァルド・ムンク展を開催中です。「20世紀以降の芸術を取り上げるポンピドゥーセンターでなぜムンク?」と思われるかもしれません。ムンクといえば、なんといっても『叫び』の画家。世紀末の不安を描いた象徴主義の画家というイメージがあります。しかし実のところ、ムンクが亡くなったのは1944年(モンドリアンやカンディンスキーと同じ)。その作品の多くは20世紀に制作されたのです。この展覧会は、ムンクを20世紀の現代画家としてとらえなおそうとするもの。今まであまり注目されることのなかったこの画家の前衛的な面をさまざまな角度から紹介しています。さすが、ポンピドゥーセンターの企画展。展示室を進むごとに、はっとさせられるような仕掛けがあり、すごく興奮しました。

意外にもムンクは最新のテクノロジーにとても関心をもっていたようです。たとえば、写真。この展覧会では珍しいムンクの写真作品を見ることができます。写真の影響から生まれた絵画作品も多く、有名な『赤い蔓草』もそのひとつ。あの奇妙な構図(前景に人物の正面像が肩から上だけ描かれている)、たしかに写真の構図そのものです。

映画に影響を受けたと思われる作品もあります。『家路につく労働者たち』は、まるでリュミールの最初の映画「工場の出口」を見ているよう。この絵からは、社会主義思想が輝いて見えた時代の雰囲気も感じられます。ひたすら自己の内面だけを見続けた画家……というイメージとはうらはらに、ムンクのまなざしは外の世界にもしっかり向けられていたのです。

私が最も心惹かれたのは、展覧会のポスターにもなっている『星月夜』など、ゴッホ?マティス?と見まがうような、鮮やかな色彩の作品群。ゴッホやマティスよりももっと透明感があり、叙情的でメランコリックで……。ムンクが希有な色彩画家だったことに気付かされました。

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地上階の書店では、関連書籍が各種売られています。

「ムンク~現代の眼」展は、2012年1月9日まで。年末年始の旅行でパリに行かれる方は必見です。多くの美術館が閉館する12月25日と1月1日も開いていますので、是非!

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ポンピドゥーセンターは、パリの街を眺める隠れた名所でもあります。夕景、夜景は特にきれい。エッフェル塔のキラキラも見えますよ。

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夜になるとますます活気づくポンピドゥーセンター。
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# by AngeBleu | 2011-12-14 21:47 | 美術・アート

ネットで聴ける! アレクサンドル・タローのコンサート

先月パリのシャンゼリゼ劇場で聴いた、アレクサンドル・タローとカナダの古楽器アンサブル「レ・ヴィオロン・デュ・ロワ」の演奏会が、早速フランスのラジオ局France Musique(http://www.francemusique.fr)で放送され、オンデマンド配信されています。聴くと、あの夜の幸せな気分がよみがえってきました。アンコール2曲目は、ハイドンのピアノ協奏曲と判明。ハイドンってこんなチャーミングな曲書いてたのね。キラキラした音色、即興性と遊び心にあふれた、アレクサンドル・タローならではの刺激的な演奏でした。間違いなくこの夜一番盛り上がった演目で、客席の興奮がラジオからも伝わってきます。

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これは、ここ1年ほどヘビロテで聴いている、クープラン、バッハ、ラモーの作品集(お得な3枚組)。3枚のうちどれが一番とはいえないほど、全部好きです。どんなに心が荒れているときも、少し聴くだけですっとクリーンな世界に入り込めます。癒しの音楽というとなんだか安っぽく聞こえますが、私にとってはこれこそがまさに癒しの音楽。媚薬を飲んだかのように、ただただ官能の快楽に浸ることができるんだもの・・・。媚薬ならいつか使い果たしてしまうけれど、音楽はいつまでもなくならないのもいいです。
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# by AngeBleu | 2011-12-11 16:44 | 音楽

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