Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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ドレスデン(7)ノイシュタット駅とEC

やっぱり1泊2日ではとても見尽くすことができなかったドレスデン。フラウエン教会は、2日ともすごい行列で中に入るのを断念したし、ノイエ・マイスター絵画館にも行けなかった……。後ろ髪を引かれるような気持ちで、ベルリンに戻ります。
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ドレスデンには最近リニューアルしたばかりの中央駅があるそうですが、私たちは新市街に泊まったので、ひとつベルリン寄りのノイシュタット駅を使いました。メインの駅ではないのに、けっこう立派で風格があり、構内にはドイツ料理から中華までレストランもいろいろ揃っています。ケストナーの『エーミールと探偵たち』で、エーミールがベルリン行きの汽車に乗ったのがこの駅でした。「ノイシュタット駅にはホームがふたつある」と書いてあった記憶がありますが、今もそれは同じ。駅全体に古めかしいムードが漂っていて、おそらくエーミールの時代(1920年代)とあまり変わっていないのではないでしょうか。
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ドレスデン〜ベルリン間は列車でたった2時間。でも乗った列車が、ブダペストからプラハを経由してやってくる国際特急列車(EC)だったので、わずかの時間ながら鉄道旅行の風情を味わうことができました。
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フランスではもう姿を消した食堂車も健在。食事時間ではなかったのですが、食堂車の雰囲気を体験したくて行ってみました。飲み物だけでもOKとのことだったので、広いテーブルでゆったりとコーヒータイムを楽しみました。メニューを見ると、おいしそうなハンガリー料理もあります。次の旅行ではECでチェコやハンガリーに行くのもいいなあ……。

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by AngeBleu | 2008-12-25 22:35 | ベルリン'08 12月

ドレスデン(6)新市街ノイシュタット sanpo

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ドレスデンの旧市街には高級ホテルしかないようなので、エルベ川の対岸にある新市街(ノイシュタット)に宿を取りました。「新市街」とはいっても、町の起源は12世紀と古く、第2次世界大戦の空襲でも旧市街ほど壊滅的な被害を受けなかったため、旧市街よりむしろ古い街並みが残っています。
それに加え、中東、アジアレストランや、アヴァンギャルドなバー、クラブなどが多いのもこの地区の特徴。ボヘミアンのたまり場のような雰囲気があり、歩いていてとても楽しいところでした。
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古い街並みの中に、突然こんな壁画が描かれた建物が現れたりします。

最近できたらしい新市街の名所が、「クンストホフ・パッサージュ(アートの中庭)」。「Kunsthof Passage」の看板がある表通りから路地を入っていくと中庭があり、そこを通り過ぎるとまた中庭が……。ここは、いくつもの中庭がつながった、アートの街角なのです。それぞれの中庭に面した建物の外壁には、ひとつひとつ異なるユニークな装飾が施されています。

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アフリカの動物たちが描かれた壁や、雨どいが美しいオブジェになった壁など。歩き進むごとにとカラフルなデザインの建物が次々と目の前に現れます。
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建物の1階には、アートショップやタパスバーなどが入っています。雑貨好きの女の子が喜びそうなお店もありました。もともとは建物の裏側の薄暗い通路に過ぎなかった中庭を、こんなおしゃれな一画に変身させたアイデアが素敵です。

新市街には、私たちが泊まった HostelLoise 20をはじめ、手頃なホステルもたくさんあります。旧市街とはひと味違ったドレスデンの顔を見に訪れてみてはいかがでしょう。
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by AngeBleu | 2008-12-24 20:00 | ベルリン'08 12月

ドレスデン(5)クラーナハ『イヴ』

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これも大好きな絵。ルカス・クラーナハの『イヴ』です。
悪そうな女ですね〜。蛇にそそのかされるまでもなく、自分からだます気まんまんです。楽園追放されても反省なんか絶対しなさそう。「楽園出られてラッキー!! アダムよりもっといい男探すもんね」なんて涼しい顔してそう。(実際、この絵と対になる『アダム』の絵があるのですが、見事に記憶に残らないつまらない男なんです。……って、ごめんな、アダム。)

黒地を背景に浮かび上がる、プロポーション抜群の女性裸体。クラーナハは同一タイプの絵を数多く描いています。イヴではなく、ヴィーナスだったり、ルクレティアだったりもしますが、顔つきとポーズはほぼ同じ。クラーナハの工房は当時としてはかなり大きく、同一画像を量産することができたのです。このタイプの裸体画は特に人気商品だったようで(今で言うグラビアアイドルの写真集みたいなもの?)世界中に100点近くあるらしい。どうりでどの美術館に行っても同じような絵が見つかるわけです。ベルリンの絵画館にもたいそう妖艶な『ヴィーナス』があります。
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by AngeBleu | 2008-12-23 22:20 | ベルリン'08 12月

ドレスデン(4)パルミジャニーノ『薔薇の聖母』

傑作揃いのドレスデンの絵画館で、もうひとつ、私が特に心惹かれた作品を紹介します。
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パルミジャニーノ『薔薇の聖母』。
しかしこれは本当に聖母なのでしょうか? 非常に美人ですが、その表情はこちらの心が凍り付くほど冷たく、薄衣の下には、聖母にあるまじきなまめかしい肢体。顔の無表情とはうらはらに、手は実に表情豊かで優美です。今にも動き出して我が子の性器に触れるのではないかと思われるほど……。
イエスがまた問題ですね。幼子というより、5、6歳にはなっていそうです。鑑賞者のほうをじっと見つめていますが、とても未来の救世主には見えず、まるで誘惑者のような顔つきです。彼が右手で掲げる赤い薔薇は決して「殉教」のシンボルなどではなく、ずばり「快楽」を表しているのでは?
今見てもかなりきわどいこの絵、当時の人は、果たしてこれを聖母子像として見ることができたのでしょうか。

ラファエロの『システィーナの聖母』が描かれたのが1513年頃。この『薔薇の聖母』は、1527〜1531年頃の作品とされていますから、15年ほどの差しかありません。そのわずかの間に、聖母マリアがここまで地に落とされてしまったのか……と、戦慄を感じます。
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by AngeBleu | 2008-12-22 20:06 | ベルリン'08 12月

ドレスデン(3)ラファエロ『システィーナの聖母』

この華麗なバロックの宮殿、ツヴィンガー宮殿の一画に、アルテ・マイスター絵画館があります。ドレスデンに来た一番の目的はここです。
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この美術館で最も有名な作品といえば、これでしょう。
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世界中の誰もが知っている“天使たち”です。このように美術館のチケットの図案にもなっています。でも、これがラファエロの絵の一部であることを知っている人は意外に少ないのでは?

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天使ばかりではなく、全体の構図も見事です。

聖母の顔がいいですね。あどけない顔の中に、キリストの母となった戸惑い、決意、憐れみ……など、さまざまな表情が浮かんでいます。
ここにいるのは、現実ばなれした「威厳ある聖母」ではなく、どこにでもいるようなかわいらしい少女です。もしかしたらラファエロが自分の恋人など身近な人をモデルにしたのかもしれません。それでも、彼女が無垢な天上の存在であることは疑いようもなく、この絵を見た当時の人々は誰でも神の国への憧れをかきたてられたことでしょう。

聖と俗が絶妙のバランスで調和した、ルネサンス絵画の傑作です。ルネサンス、それは、地上の美を讃えることがそのまま神への信仰につながった幸福な時代でした。
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by AngeBleu | 2008-12-21 19:00 | ベルリン'08 12月

ドレスデン1泊2日(2)クリスマス市

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ドレスデンは、ドイツで最古のクリスマス市が開かれることで有名です。写真の電飾が示すとおり、2008年は574回目となるそうです。町の中心のアルトマルクト広場には、200店以上もの屋台が並びます。どのお店も飾り付けが凝っていて、気合いの入り方がベルリンとは違う感じです。人出もすごくて、京都の祇園祭の宵山か、東京の隅田川花火大会を思わせます。ちょっと我慢の限界を超えていたので早々に会場を出てしまいました(笑)。

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これは、東ドイツのクリスマスデコレーションに欠かせないというクリスマスピラミッド。羊飼いや東方三博士などクリスマスにちなんだ人形がくるくる回っています。ドレスデンのクリスマスピラミッドは世界一の高さを誇るそうです。

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こちらは、ブリュールのテラスからフラウエン教会へ抜ける道。ここもすごい人出で、通り抜けるのにひと苦労しました。

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人込みの中、小腹がすいてきたので、屋台料理を。クリスマスグッズもかわいらしいものがいっぱいです。
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by AngeBleu | 2008-12-20 22:33 | ベルリン'08 12月

ドレスデン1泊2日(1)旧市街

ドレスデンにやってきました。静かなベルリンに比べて、ここはすごい数の観光客です。クリスマスシーズンの土曜日ということもあるのかな? 観光バスでやってきた団体さんがゾロゾロ歩いています。

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有名なエルベ川沿いの「ブリュールのテラス」から見るドレスデンの旧市街。絵に描いたような見事なバロックの建築群ですが、実はこれらはすべて戦後に再現されたもの。第2次世界大戦末期の大空襲ですべて破壊されてしまったのを、長年かけて元の姿に修復したのです。

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これは「ゼンパーオパー」。19世紀の宮廷歌劇場だった頃からそのまま変わらず建っているかのような古色蒼然たる姿です。でもそれは錯覚です。この劇場も戦後40年を経た1985年にやっと復活したものなのです。

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旧市街の中心部には、バロック様式のフラウエン教会がそびえています。この美しい教会もまた、空襲で一夜にして焼け落ちてしまったのでした。再建が始まったのは、なんと戦後半世紀近くも経った1994年のこと。そのときまで、元の教会の残骸と瓦礫の山が残されていたということにも驚きです。瓦礫の中の破片ひとつひとつを元に戻すという、気の遠くなるような作業を続けた末、 2005年にようやくよみがえりました。ところどころ黒い石が混じっているのは、瓦礫の中から探し出された元の石だそうです。もしこれがなかったら、100年後の人々は、この教会が一度この世から消えてしまったことなど思い出さないでしょう。あえていびつなモザイク模様を作ったところに、戦争の記憶を心に刻みつけようとするドレスデンの人々の決意を感じました。
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by AngeBleu | 2008-12-19 22:29 | ベルリン'08 12月

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