Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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ノルマンディーの旅(9)モン・サン・ミッシェルの夜と朝 sanpo

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6月のモン・サン・ミッシェル。夕食を終えて、シャワーをゆっくり浴びた後も、まだまだ外は明るい……。1年で一番日が長い時期だもんね。でも、ふと窓の外を見ると、修道院が巨大な影を干潟の上に落としていました。長い1日が終わりに近づいています。
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モン・サン・ミッシェルの日没。22時前頃だったかな。
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日が沈んだ直後、空全体が薄紫色に包まれて、島のシルエットが幻想的に浮かび上がります。
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20分くらい待ったでしょうか。空の色は次第に濃さを増し、ぽつんぽつんと島の明かりが灯り始めました。
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さらに20分後。ようやく完全にライトアップされました。
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昼間は観光客であふれていた島内の参道も、今はひっそりとしていい雰囲気。

「明日の朝の日の出も見に来ようね」と叔母。「え? 6時前だよ~。そんなに早く起きられないよ」と私。「起こしてあげるから」「……(^_^;)」

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ということで、翌朝は5時起き。眠い目をこすりつつ、再び島の外へ。空はほんのり赤く染まっていますが、太陽はなかなか昇ってきません。
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6時少し前。地平線上に1点の光が見えたかと思うと、火の塊のような太陽がみるみるうちに昇っていきました。毎日起こっていることなのに……、日が昇る前に起きることなどない私は、宇宙の大スペクタクルを見たかのように感動! 眠気が一気に吹き飛びました。
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空も島も、そして草原も、朝日に照らされて光り輝いています。
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7時。すっかり青くなった空を、朝一番の飛行機が横切って行きました。今日も暑い1日になりそう!
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by AngeBleu | 2010-06-26 17:16 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(8)モン・サン・ミッシェルのオムレツ

モン・サン・ミッシェル名物といえば「オムレツ」。“名物にうまいものなし”を地で行く(高い、不味い……)とよくいわれますが、やはり一度は試したくて、泊まったホテルの付属レストラン「ラ・メール・プラール」に行ってみました。
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1888年、ヴィクトル・プラールと妻アネットは、モン・サン・ミッシェルに宿屋を開きます。当時、モン・サン・ミッシェルと対岸を結ぶ堤防はまだなく、旅人は潮が引くのを待ち、徒歩で潟を渡ってやってきました。お腹をぺこぺこに空かせてたどり着いた旅人のために、簡単にできてすぐに出せる料理はないかとアネットが考案したのが、オムレツです。卵をめいっぱい泡立てて、薪でふわふわに焼き上げたオムレツは、旅人たちの間で評判になり、いつしか「プラールおばさんのオムレツ」として世界中に知られるようになりました。

今では観光客相手の高級レストランに様変わりしていますが、名物のオムレツは昔と同じ方法で作られています。レストランの厨房は一般に公開されていて、卵を泡立て、大きなかまどで焼くパフォーマンスを見学することができます。
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リズミカルに卵を泡立てるお兄さん。
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レストランや廊下の壁一面に、この店を訪れた著名人の肖像画とサインが飾られています。古くはトロツキーや周恩来、シャルル・ド・ゴールにチャーチルも訪れたそうです。日本の皇族の写真や、サッチャーさんとミッテランさんが一緒に写っている写真もありました。

55ユーロのコースもありましたが、私たちはア・ラ・カルトのメインを2品頼み、ふたりでシェアすることにしました。

オムレツは何種類かありますが、ただ添えてあるものが違うだけのよう。

-オマール海老入り 18ユーロ/100g(ただし最低250gからなので、実際は45ユーロ)
-季節の野菜入り 38ユーロ
-フォワグラ入り 42ユーロ

オムレツが5000円近くするなんて信じられないですよね~。でもまあ、卵を食べるのではなく、歴史を味わうと思って納得するほかないでしょう。やけくそで(笑)一番高いオマール海老入りのオムレツを注文。
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想像していたよりずっとおいしかったです。オムレツだけだと薄味で飽きてしまうかもしれませんが、オマールと一緒に食べると、ちょうどいい感じ。ふわふわの食感も、ほかでは味わえないものでした。
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もう一皿は、プレ・サレの背肉のロースト。「プレ・サレ」とは、海の潮を含んだ草を食べて育ったため、ほのかに塩味がするという羊肉で、これもモン・サン・ミッシェルの名物です。塩味はわかりませんでしたが、柔らかくてとてもおいしい羊肉でした。

すすめられたロワールの白ワインも華やかな香りでおいしかった~。ハーフボトルで24ユーロと、これもかなり高いですが。
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あまりにも高額なので、外でメニューを眺めるだけで終わる人も多いです。メニューは日本語併記。ちなみに14:30~18:00なら、28ユーロでオムレツが食べられるようです。勘定書を見てショックを受けたくない人は、食事時間を外した時間帯に行ってみてはいかがでしょうか。

<おまけ>
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ホテルの部屋の鍵についていたキーホルダー。同じものをお土産屋さんで見つけたので記念に買いました。
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by AngeBleu | 2010-06-24 00:43 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(7)モン・サン・ミッシェルにやって来た! sanpo

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「日本人が行ってみたい世界遺産No.1」に挙げられることの多いモン・サン・ミッシェル。フランス旅行歴20年になるのに一度も行く機会がなかったのですが、このたびついに訪れることができました。

モン・サン・ミッシェルはノルマンディー地方にありますが、ノルマンディーの旅に組み込むのはちょっと難しい。いったんパリに戻り、パリからTGVでブルターニュ地方のレンヌに行き、そこからモン・サン・ミッシェル行きのバスに乗り継ぐ……ということになります。TGVとバスの接続はいいので、パリを朝9時に出れば、13時にはモン・サン・ミッシェルに着きます。レンヌからのバスには20数人の乗客が乗っていましたが、そのうち日本人でないのは2人。つまり大半が日本人だったのには驚きました。モン・サン・ミッシェルに着いたら、島の入口には数十台の観光バスが並び、その観光バスもほとんどは日本のツアーバス。モン・サン・ミッシェルがいかに日本人に人気がある観光地かを実感しました。
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もちろん日本人観光客ばかりではありません。学校の課外授業でしょうか、地元の子どもたちが先生に連れられて、裸足で干潟に出て行こうとしています。楽しそうですね。ついて行きたくなりました。
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島の中は人でごった返していたので、団体客が帰る夕方まで行かないことにして、島から少し離れた草原に出てみました。サンドイッチを食べたり、草の上に寝ころんだりしながら、2時間ほどのんびり。雲一つない快晴で、いい気持ち♪
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島の裏側にも回ってみました。岩山の裏側は森があるだけです。
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満潮時にはここが海になるのですね。今は見渡す限り、砂地が続いています。
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さて、午後5時近くになり、ようやく人波も引いてきました。両側におみやげ屋さんの立ち並ぶ参道を通って、島のてっぺんにある修道院へと向かいます。
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修道院の西のテラスからの眺め。
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砂漠のような、火星の表面のような……見たこともない大自然の光景にしばし言葉を失って見入ってしまいました。
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修道院の最上階にある回廊。まさに海と空の間に浮かぶ空中庭園です。
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おそらく昼間は見学者であふれていた聖堂内も、今はひっそりとしていて、中世の修道士の足音が聞こえてきそう。冷たい石の床をステンドグラスを通して入ってきた光があたためていました。

<おまけ>
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お留守番の相棒Tくんへのおみやげ。モン・サン・ミッシェルのスノードーム。
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by AngeBleu | 2010-06-22 21:54 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(6)夜のオンフルール

オンフルールには、なんと100軒ものレストランがあるそうです。今年ミシュランの2つ星を獲得した「Sa.Qua.Na.」に行きたかったのですが、あいにく休業日。そこで、ミシュランガイドのリストの中から選んだのがここ。旧港から延びるオート通りにある小さなレストラン「La Fleur de Sel」です。
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とても人気のある店のようで、直前に電話で予約しておいたのは正解。20時に行ったときはすでにほぼ満席で、その後もひっきりなしにお客さんがやってきては断られていました。

28、38、58ユーロのムニュの中から、私たちは38ユーロのムニュを選択。

<アントレ>
フォワグラにはシードルのゼリーが載っていたのがノルマンディー風。プラムと梨の甘いジャムが添えられ、一緒に食べるといっそう美味~でした。叔母の頼んだマグロのカルパッチョのお皿には、まん丸にくり抜いた小さなメロンとスイカが散りばめられていてとてもきれいでした。
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<メイン>
タラのパン粉焼き、ラタトゥイユのクスクス添え。これはノルマンディー料理というよりも地中海料理ですね。軽やかで、食べやすかったです。といってもやはり量が多かったので、付け合わせのクスクスは全部食べられませんでした。叔母のタイもカリッとした焼き具合がすごくおいしそうでした。
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<チーズ>
「ポン・レヴェック」はノルマンディー最古のチーズだとか。はじめて食べましたが、ねっとりとコクがあって、おいしかったです。でもメインのあとにこれを全部食べるのは無理でした……。

<デザート>
ここまでで限界に近いほどお腹いっぱいだったのですが……。デザートのレモンのタルト、これがまた、見た目も味も想像していたのと全然違うモダンで軽いものがでてきたので、しっかり食べられました(写真を撮り忘れたのが残念)。

味にもプレゼンテーションにも工夫が凝らされているのに、比較的お手頃な価格。こじゃれているけど気取りのない店の雰囲気もよく、すごく満足できました。

ラ・フルール・ド・セルLa Fleur de Sel
17 rue Haute, 14600 Honfleur
http://www.lafleurdesel-honfleur.com/

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食事が終わったのは22時過ぎ。ちょうど日没直後、町の明かりが灯り始める頃でした。
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旧港沿いのカフェのテラスは、夏の長い夕暮れを楽しむ人々で賑わっていました。
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ブルーのインクを流したような空の色が少しずつ濃くなっていきます。昼間とはまた違う表情の、とてもロマンティックなオンフルールの夜です。
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by AngeBleu | 2010-06-21 21:42 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(5)オンフルールの美しい街並み sanpo

ずっと憧れていたオンフルールHonfleurにやってきました。想像どおり、いえ、想像以上に美しい町で、フランスで一番好きな場所のひとつになりました!
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オンフルールの旧港。まさに一幅の絵のような風景です。
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河岸沿いにずらりとカフェやレストランのテラスが並んでいます。バカンスシーズン前の平日だというのに、どの店もとても賑わっていました。私たちもその中の1軒に入ってクレープの昼食を取ることに。いかにも観光客って感じですが、光がいっぱいに降り注ぐ港を眺めながらのランチは、本当に気持ちよかったです。
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旧港からほど近い場所にあるサント・カトリーヌ教会とその鐘楼。フランスでは珍しくすべて木でできた教会です。
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建造は15世紀後半。オンフルールの船大工によって建てられたそうで、中に入って上を見上げると、天井は船底の形をしています。石造りの教会とはまったく違う、あたたかい雰囲気に惹かれました。
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ノルマンディー名産のリンゴのお酒(シードル、カルヴァドス、ポモー)を売るお店。
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それにしてもかわいらしい街並みです。凝ったデザインの看板もたくさんあって、目を楽しませてくれます。
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一般の民家の玄関も美しく飾られて。住む人の豊かな心が伝わってくるようです。
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旧港周辺は観光客でいっぱいですが、少し中心を離れると、こんなに静かな街並みが続きます。
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「私有地」との表示。あまりのかわいらしさにうっかり中まで入り込んでしまう観光客が多かったのかもしれません。
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スレート葺きの屋根の上に煙突がにょきにょきと立つおもしろい風景。
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つづら折れの急な坂道を上って、モン・ジョリの高台へ。かなり疲れましたが、ここからの眺めは絶景。オンフルールの街並みとセーヌの河口が見渡せます。上から見ると、オンフルールが本当に小さな町だということがわかります。遠くに見える巨大な吊り橋は、オンフルールと対岸のル・アーヴルの町を結ぶ「ノルマンディー橋」です。

オンフルールへの行き方
車があればパリから2時間ほどだそうですが、公共交通機関だけを使っていくのはちょっと不便。しかし、苦労してでも訪れる価値は十分ある町です。まず国鉄駅のあるル・アーヴルまで行き、そこからバスで約30分。このバスは、上記のノルマンディー橋を渡ります。ヨーロッパ最長の斜長橋ということで、目前に迫ってきたときは、橋マニアではない私もかなり興奮しました。橋の上からのセーヌ河口一帯の眺めもすばらしかったです。
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ノルマンディー橋を渡ったあと、バスの車窓から写した1枚。
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by AngeBleu | 2010-06-20 19:13 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(4)ルーアンの博物館・美術館

1. セック・デ・トゥルネル博物館

ルーアンでおもしろい博物館を見つけました。外観はふつうの教会にしか見えないので、知らなければ博物館とは気付かないでしょう。
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フランスの町を歩いていると、家々の門扉やバルコニーを飾る鉄細工の繊細なデザインに目を奪われることがよくあります。セック・デ・トゥルネル博物館は、そんな芸術作品のような鉄製品を集めた、世界でも珍しい美術館。3世紀から19世紀までの12000点にのぼる、看板、扉、階段のてすり、台所用品などの鉄製品を所蔵しています。
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教会の空間をそのまま使った展示もユニーク。
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中世から近世までの鍵のコレクションが圧巻。よくぞこんなに集めたと感心するほど。どんな城館のどんな部屋で使われていたのだろう?と想像がふくらみます。

Musee Le Secq des Tournelles
2, rue Jacque Villon
10:00~13:00、14:00~18:00(火曜、祝日休み)

2. ルーアン美術館

15世紀から現代までのヨーロッパ絵画を幅広く集めた美術館。地方美術館としては規模が大きく、じっくり見るには半日くらいかかりそうでした。
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一番印象に残った、カラヴァッジオの『キリストの笞刑』

印象派の画家たちゆかりの町だけに、モネ、ピサロ、シスレー、ルノワールら、印象派の作品も揃っています。ただ、私が行ったときは次の週から始まる大規模な印象派展(下記参照)の準備のためか、一部コレクションが観られなかったようです。

2010年6月4日~9月26日「ノルマンディー印象派フェスティバル」
フランス観光開発機構HP内の紹介ページ(日本語)はこちら

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吹き抜けになった中庭にレストラン「シスレー」があります。ガラス天井から差し込む自然光の下、絵画や彫刻に囲まれて優雅な気分で食事ができます。

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本日の料理(子羊のソテー)とデザート(カフェ・グルマン)で、11ユーロ。美術館巡りの合間に、雰囲気のいい場所でリーズナブルにランチを……というときにおすすめ。

Musee des Beaux-Arts
Esplanade Marcel Duchamp
10:00~18:00(火曜・祝日休み)
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by AngeBleu | 2010-06-16 23:01 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(3)ルーアンの旧市街

エトルタに行く中継地点として泊まったルーアン。古都の雰囲気がただよう美しい町で、1泊だけなのが残念なくらいでした。
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町のシンボル「大時計」。14世紀から500年以上も休むことなく時を刻んできたそうです。この大時計がある「大時計通りRue du Gros Horloge」がルーアンの一番の繁華街で、小雨模様にもかかわらず非常に賑わっていました。この通りを進んでいくと突き当たるのが「ルーアンの大聖堂」。
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モネの連作で有名な、ゴシックの大聖堂です。季節、時間帯、天候によってさまざまに表情を変える大聖堂を、モネは30点以上も描きました。モネのアトリエになったのは、大聖堂の向かいに建つ商店(現在は観光案内所)の2階。同じ場所から大聖堂を眺め、印象派の手法で描く絵画教室も開かれているそうです。
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モネ『大聖堂、曇天』(1892)

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大聖堂の北側に回り込むと、古い木骨組みの家が建ち並ぶ「サン・ロマン通りRue Saint-Romain」。どこを切りとっても絵になる街並みです。
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ギャラリー、骨董店、「ルーアン焼き」のお店が軒を連ねています。
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こんな趣ある路地も。

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倒壊寸前?と思えるほど傾いた家。傾きはそのままに、きれいに修復されて今も大切に住まわれているようです。
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サン・ロマン通りをしばらく行くと、サン・マクルー教会の尖塔が見えてきます。フランボワイヤンゴシックを代表する聖堂で、石ではなくレースでできているのでは?と思えるような繊細な彫刻で飾られています。
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サン・マクルー教会の近くにある、サン・マクルー回廊。14世紀に町をペスト禍が襲ったとき、ルーアン市民の実に4分の3が亡くなったそうです。遺体を収容する墓地として造られたのがこの場所。
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死の記憶を刻みつけるかのように、回廊を囲む建物には一面に髑髏や骨の彫刻が施されています。現在この建物は美術学校になっているようですが、夜になったらさぞかし不気味だろうな~。
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カラフルなかわいらしい家々。1階部分は感じのよさそうなクレープリーやサロン・ド・テになっています。ゆっくりできなかったのが本当に残念でした。次に来るときは充分に時間をとって散策してみたいです。
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by AngeBleu | 2010-06-15 20:58 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(2)エトルタの街並み

来る前は断崖と砂浜しかないと思っていたエトルタですが、街並みもとてもかわいらしく、散策が楽しい町でした。もとは小さな漁村に過ぎなかったエトルタが風光明媚なリゾート地として注目されはじめたのは19世紀末のこと。以来、ブルジョワや有名人たちが集まり、豪華な邸宅が次々と建てられるようになったそうです。
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この木造の建物は、20世紀初めに建てられたという屋根付き市場です。
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現在は市場ではなく、観光客向けのお土産屋さんや手工芸の店が入っています。木の梁をめぐらせた高い天井など、往時の建築がそのまま残っていて、昔の賑やかな市場の様子が目に浮かぶようです。
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海岸へ続くメインストリートの両側に、ノルマンディー風の美しい邸宅が建ち並んでいます。地上階部分はほとんどがレストランかお土産屋さん。
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海辺の町らしいカラフルなボーダーTシャツを売る店も。
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メインストリートでひときわ目を引くこの建物。サラマンドルの館Le Manoir de la Salamandreと呼ばれ、もともとはリジューという町にあった14世紀の建物を1912年に移築したものだそうです。リジューは第2次世界大戦で爆撃にあったので、エトルタに移築されたことで貴重な中世の遺産がひとつ救われたことになります。
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現在は庶民的なレストランになっています。ちょっと覗いてみたら中の雰囲気もとても素敵だったので、昼食はここに決定。
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よく冷えた白ワインと一緒に、新鮮な牡蠣を。あのマリー・アントワネットもエトルタの牡蠣が大好物だったのだとか。本当はもっと食べたかったけれど、体調が心配で6個だけにしておきました(夜になってもお腹が減らなかったのでこれで正解でした)。

ノルマンディーの旅(1)エトルタの断崖
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by AngeBleu | 2010-06-13 19:54 | フランスところどころ

ノルマンディーの旅(1)エトルタの断崖 sanpo

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6月上旬の10日間ほど、ノルマンディー地方を中心にフランスに行ってきました。今回の旅は仕事がらみではなく、完全なオフ。仲のいい叔母とのふたり旅です。短い休暇ではありましたが、大自然の風景、美しい街並み、そして、おいしい料理をたっぷりと味わって、心も体もリフレッシュできました♪ 

最初に訪れたのは、ノルマンディーの海岸沿いのリゾート地、エトルタEtretatです。
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エトルタの断崖は、クールベやモネら、多くの画家に描かれたことでも有名。画家たちがキャンバスを立てた場所に、その絵のパネルが掲げられています。これは、海岸に向かって左にそびえるアヴァルの断崖Falaise d’avalを描いたモネの作品パネル。……が、曇天で、海の色も空の色も絵とはかなり違う……。でもまあ、とりあえず崖の上まで上ってみましょう。
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崖っぷちには手すりも何もなく、スリル満点。突風が吹くたびにひやりとしました。でも、緑の中にかわいらしい野の花がいっぱい咲いていて、とても気持ちのいい散歩道です。
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崖から海を見つめるカモメ。
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下から見るとすごく遠いような気がしたアヴァルの断崖ですが、ゆっくり歩いて30分ほどでてっぺんに到着。砂浜の向こう側のアモンの断崖Falaise d’Amontがきれいに見えます。空に少し青い部分も見えてきました。
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アヴァルの断崖からさらに500mほど進んで後ろを振り返ると、こんな絶景が。まさに「波の中に鼻をつっこんだ巨象」(by モーパッサン)のような断崖、そして、海から突き出した針のような岩の奇観。折しも、朝からずっと隠れていた太陽が雲間から顔を出しました。先ほどまで灰色だった岩肌が、光を受けて、目の覚めるような象牙色に変わっていきます。光が移り変わるにつれて刻々と表情を変える風景……。モネをはじめ、印象派の画家たちが、ノルマンディーを愛し、生涯描き続けた理由がわかるような気がしました。
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断崖はまだまだ遠くまで続いています。
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やっぱりこちらも上っておかなきゃね、ということで、もうひとつの崖、アモンの断崖にも上ってみました。いつのまにやらすっかり快晴。海はエメラルドグリーンに輝き、エトルタの街の屋根屋根も光を浴びてとてもきれい。
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アモンの断崖の上も、緑の美しい草原が続いています。
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はるか彼方まで続く海岸線。どこまでも歩いて行きたくなりますが、帰りのバスの時間があるので、泣く泣く引き返したのでした。

エトルタへの行き方
車があればパリから2時間ほどで行けるそうですが、車の運転ができない私たちは、パリから列車で1時間ほどのルーアンに宿を取り、ルーアンからル・アーヴルまで列車(約1時間)、ル・アーヴルからエトルタまでバス(約1時間)、というルートを取りました。
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by AngeBleu | 2010-06-12 22:41 | フランスところどころ

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