Trans Europe Express


フランス、ドイツなどヨーロッパの旅の話題を中心に、映画、音楽、ダンス、アート鑑賞記録も。
by AngeBleu
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ガッサン~フランスで最も美しい村 sanpo

喧噪のサン・トロペを離れて、中世の村、ガッサンGassinに向かいました。サン・トロペ半島の沿岸部は白砂のビーチが広がる賑やかなリゾート地ですが、一歩内陸に入ると、昔ながらのプロヴァンスの田園地帯。なだらかな丘の斜面に一面のブドウ畑が広がっています。このあたりは、さわやかなロゼで知られる「コート・ド・プロヴァンス」の産地。このまぶしい太陽の光を浴びて育つブドウがやがておいしいワインに姿を変えるのですね。見ているだけで「おいしそう」とうっとりとするような(笑)ブドウ畑を抜けて、どんどん高度を上げていくと、「フランスで最も美しい村」のひとつ、ガッサンにたどり着きます。
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標高200mの村からは、サン・トロペ湾の素晴らしい眺望が楽しめます。さっきまで歩いていたサン・トロペの港が、まるでミニチュアの町のようです。

ガッサンは、ゆっくり歩いても15分ほどで一周できてしまうほど小さな村。
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Rue Central(中央通り)とはいいながら、人がすれ違うのがやっとという細い道。
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古い壁にブーゲンビリアの鮮やかな色が映えます。
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小さなトンネルのある道。コート・ダジュールの典型的な中世の村です。

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こんなに小さな村なのに、さすが観光地。眺めのいい広場にはレストランが集まっていました。
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こんな素敵なレストランでシンプルなプロヴァンス料理を食べながら、コート・ド・プロヴァンスのワインを味わってみるのもいいですね。

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村を去る前に、もう一度、展望テラスへ。美しい村、ガッサンの一番の見どころは、やっぱりこの眺めです。サン・トロペに来たら、ここまでぜひ足を延ばしてみてください。車ならたった15分。本数は少ないですが、サン・トロペからバスも出ています。
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by AngeBleu | 2011-07-27 22:47 | フランスところどころ

ヴナスク~フランスで最も美しい村

「フランスで最も美しい村」のひとつ、ヴナスクVenasqueを訪れました。カルパントラから約12km。両側に果樹園の広がるのどかな田舎道を走っていると、岩山の上に小さな村が見えてきます。
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ヴナスクの歴史は古く、紀元前1世紀頃にはすでにローマの街道を見下ろす要塞の町が築かれていたといいます。中世には、カトリックの重要な都市となり、司教座が置かれていたこともありました。
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もとはカテドラル(司教座聖堂)があった場所に再建された小さな教会。中には、15世紀アヴィニョン派の画家による素晴らしい『キリスト磔刑図』があります。また、裏手にある洗礼堂は、6世紀のもので、フランス最古の宗教建築のひとつとされています。
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村のメインストリートの両側には、丁寧に修復された古い家々が並んでいます。
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そのうちの何軒かは、かわいらしいシャンブル・ドットになっていました。
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村のまんなかにある泉水広場(Place de la Fontaine)。この広場に面したところに、ちょっといい感じのレストランを見つけました。その日はすでにほかのレストランに予約を入れていたので食べることはできなかったのですが、お願いして中だけ見せてもらいました。
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古い街並みに溶け込んだ外観からは想像できないモダンな内装です。
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泉水広場を見下ろす窓際のテーブルは「カップルにおすすめ」とのこと。値段がとてもお手頃なうえ、なんと日本人のサービススタッフがいるので、フランス語がわからなくても安心してフランス料理が楽しめそうです。
Côté Fontaine
Place de la fontaine 84210 Venasque
Tel:04 90 66 64 85

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村の外側には、中世の城壁が一部残っています。壁の最も古い部分は、紀元前2世紀にさかのぼるのだとか。人口1000人にも満たない小さな村に、こんなに多くの歴史遺産があることに驚きます。「美しい村」とは、ただ外観が美しいだけでなく、古いものを大切に守る心を持った村に与えられる称号なのですね。
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城壁横のテラスからは、深い緑に覆われたカルパントラ平野とヴァントゥー山の素晴らしい眺望が得られます。同じ風景をローマ時代の人々も眺めていたのかと思うと、ちょっと胸が熱くなりました。
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by AngeBleu | 2011-07-16 01:19 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(7)メネルブ

プロヴァンスのリュベロンにある「フランスで最も美しい村」について書いてきましたが、最後に紹介するのは、メネルブMenerbesです。
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1990年代、世界中にプロヴァンスブームを巻き起こした『南仏プロヴァンスの12か月』。その作者のピーター・メイルの家があることで、メネルブは一躍有名になりました。でもメイルさんはもうここには住んでいません。なんでも彼の家を一目見ようと敷地内まで入り込む観光客があとを絶たなかったそうで、住んでいられなくなったとか。

この村自体は、プロヴァンスブームの前も後も、全然変わっていないような気がします。どんなに観光客が殺到しても、それを利用して商売してやろうなんて考える人はいないようで……。レストランやお土産屋さんは村の入口に数件あるだけ(それもあまりぱっとしない店ばかり)。村の中の一本道を歩いて行けば、ただただ静かな古い家並みが続きます。
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冬ということもあり、観光客はおろか住人の姿を見ることもありませんでした。

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いつ頃のものでしょう? 昔の郵便局の看板の跡が残っていました。

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崩れ落ちるままになっている城壁跡。

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ルネサンス様式の小塔が付いた建物。
よく見れば、手入れの行き届いた美しい家もたくさんあります。

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非常に古く由緒ありそうな邸宅。
ライオン像のところに「私有地」(入るなコラ~)と。

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唯一観光地っぽいものを発見。一見普通の邸宅に「ワインとトリュフの博物館Maison de la Truffe et du Vin」の看板が掲げられ、レストランのメニューが出ていました。「黒トリュフのオムレツ」とか「夏トリュフのトルテリーニ」とか、そそられます(高いけど)。 シーズン中のみの営業なんでしょうね。
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村の入口から続く一本道は、小さな教会のある広場で終わります。ここが村の端っこ。教会横には墓地があり、そこからリュベロンの谷のすばらしい眺めが広がります。
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広大な果樹園に囲まれてぽつんぽつんと建つ農家。このうちのどれかがピーター・メイルの家だったのかな? 長く横たわるリュベロンの山の向こうには、プロヴァンス最高峰のヴァントゥー山。頂には真っ白な雪が見えます。冬枯れのリュベロンもいいものです。

フランスで最も美しい村(1)ゴルド、ルシヨン
フランスで最も美しい村(2)セギュレ
フランスで最も美しい村(3)ゴルド レストラン「レ・ボリー」
フランスで最も美しい村(4)ルシヨン
フランスで最も美しい村(5)アンスイス
フランスで最も美しい村(6)ルールマラン
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by AngeBleu | 2010-01-22 21:28 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(6)ルールマラン

プロヴァンスにある「フランスで最も美しい村」のひとつ、ルールマランLourmarin。「美しい村」の中には、「なんでここが?」と思うような平凡な村もありますが、ここは正真正銘の美しい村です。田舎にしては洗練された雰囲気もあり、ほかの村にはない特別な空気が流れているように感じます。
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ブドウとオリーブの畑の向こうに見える村。背後のリュベロンのどこか神秘的な山並みも、この村の美しさを引き立てています。
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村から少し離れたところに、15世紀から16世紀にかけて建てられた城が建っています。一度内部に入ったことがありますが、ルネサンス様式の螺旋階段や暖炉、中庭を囲む木造の回廊など、すばらしいものでした。おそらくプロヴァンスで一番美しいルネサンス建築のひとつではないでしょうか。
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街並みは小綺麗だし、行き交う住人も、どう見てもプロヴァンスの田舎の人じゃない。皆、パリのサン・ジェルマン・デ・プレあたりにいてもおかしくないようなハイソな雰囲気をまとっています。どうやら村の家の多くは、裕福なパリジャン、パリジェンヌが週末を過ごす別荘になっているようなのです。
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お店の数も多いですが、観光客向けのお土産屋さんは見あたらず、この村に住む裕福な人々のための高級品の店ばかり。ハイセンスなインテリア雑貨で有名な「Cote Bastide」もありました。

この村のもつ一種独特の美しさは、昔から多くの文学者を惹きつけてきました。ジャン・グルニエは、『孤島』や『地中海の瞑想』の中で、ルールマランへの思いを語り(「見れば一目で恍惚となる」!)、アンリ・ボスコは、ルールマランを舞台にした神秘的な小説(『シルヴィウス』『ズボンをはいたロバ』『少年と川』etc.)を多く残しました。

そして、なんといっても有名なのがアルベール・カミュです。故郷アルジェリアに似た強い日差しに惹かれてか、あるいは師であるジャン・グルニエの影響か、カミュは46歳で亡くなる直前、ルールマランに家を買い、この村の墓地に葬られました。

ところで、昨年の12月にこの村を訪れたちょうどその頃、「サルコジ大統領がカミュのパンテオン移葬を提案している」という新聞記事を目にしました。パンテオンはパリにある国家の英雄を祀る霊廟。文学者では、ユゴー、ゾラなどが埋葬されています。サルコジの提案に対し、カミュの息子は、「体制に反抗を続けた父が政治権力に取り込まれることを懸念」して反対を表明しているとか。一方、今もルールマランに住みお墓を守っている娘さんは、「父が偉人の名に値するのは確か」なので賛成と、きょうだいで意見が違うようです。カミュとは何の関係もない私がいうのもなんですが……彼自身が終の棲家として選んだ太陽の土地から引き離し、パリの冷え冷えとした大理石の中に閉じ込めるなんて、いかにも無粋……という気がしてなりません。
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by AngeBleu | 2010-01-16 21:23 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(5)アンスイス

先月のフランス出張の際、オフの時間に、「フランスで最も美しい村」のひとつ、アンスイスAnsouisを訪ねました。エクス・アン・プロヴァンスから北へ30km、車で40分ほどのところ、リュベロン山地の南側に位置する小村です。
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前回のブログ記事で、「プロヴァンスの“美しい村”は、同じようなのがいくつもあるので、1日に数か所回ると、どれがどの村だったかわからなくなる」と書きましたが、ここアンスイスは、まさにその「プロヴァンスにいくつもある同じような村」のひとつ(笑)。ゴルド、ルシヨンなどが「美しい村」の看板をフルに利用して有名観光地への道を歩んでいるのに対し、この村は観光客の誘致などにはまったく興味がないようです。レストランは何軒かあるけれど、ホテルはないし、お土産屋さんのたぐいも見あたりません。要するに、昔からの住民が昔ながらの日常を営んでいる、ごくごく普通の田舎の村なのです。

とはいえ、この村には、ひとつとても貴重な文化遺産があります。
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それは、村の一番高いところに構えるアンスイス城。
10世紀頃に要塞として築かれ、その後何度か改築されて現在のルネサンス様式のお城になりました。特筆すべきは、このお城は12世紀以来、領主のサブラン家が所有し、現在に至るまで住み続けてきたこと。中世の領主様の物語が今に息づく、プロヴァンスで最も由緒あるお城なのです。城内の一部とルネサンス式の美しい庭園が一般公開されています。

実は数年前にも一度アンスイス城を訪問しようとしたことがあります。事前に電話で開いていることを確認したにもかかわらず、いざ行ってみたら「午後から出かける用事ができたから今日は閉めるわ」みたいな理由で門前払い……。文化財であると同時に、住まいでもあるわけだから、そんなことも起こるのです。今回の再訪にあたって、開館時間などを調べようとお城のウエブサイトを開いてみたのですが……。なんと、こんな画面が出てきて驚きました。
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“1000年の長い歴史が財政上の理由で終わりを告げました……誠に遺憾ながら、サブラン・ポントヴェス家は、アンスゥイス城が売却されたことをお知らせいたします”

フランス革命もふたつの世界大戦も生き延びてきた城が、平和なこの現代に「財政上の理由で」命を絶たれるとは……。ご先祖様から受け継ぎ大切に修復を続けてきた城を売らなければならなかった最後の城主はどれほどつらかったことでしょう。城が売却された2007年当時のニュース記事など斜め読みしてみると、最後の城主であったジェロー・ド・サブランの兄弟姉妹間で遺産相続を巡って長年の不和があったようです。ジェロー・ド・サブランは、現在、妻とともにアンスゥイス村の中のつつましい家に暮らしているのだとか。彼らにとって一番の気がかりは、城の新しい所有者が、城の姿を変えることなく、今後も一般公開を続けてくれるかどうかということだそうです。

アンスイスの観光案内所のサイトによると、城は現在、新しい所有者が自らの住まいとすべく改築中とのことですが、幸いなことにまったく公開していないわけでなく、月に数回、見学日がもうけられているようです。
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中世の要塞だった頃の面影が残る城の入口付近。私が行った日は見学日ではなかったので、門はかたく閉ざされていました。

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お城の前の広場から、広大なリュベロンの大地が見渡せます。家々の煙突から暖炉の煙がたちのぼり、なんとも牧歌的な風景です。冒頭で「ごくごく普通の田舎の村」と書きましたが、それこそがこの村の魅力。観光地化していないありのままのプロヴァンスに出会うことができる場所なのです。アンスイス城の改装工事が終わり、本格的に一般公開される日が来たら、またぜひ訪れてみたいと思いました。

※「Ansouis」の読み方について。フランス語ではふつう最後の子音を発音しませんが、現地の人はプロヴァンス風に最後の「s」を発音して「アンスゥイス」と言っています。同じような地名の例に「ジゴンダスGigondas」「ミラマスMiramas」、コート・ダジュールの「ビオットBiot」などがあります。
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by AngeBleu | 2010-01-10 15:19 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(4)ルシヨン sanpo

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先月(12月)、ゴルドに行ったとき、ゴルドから10kmほどの、ルシヨンに寄りました。この村は、ゴルドと同じく「フランスで最も美しい村」のひとつです。

プロヴァンスの小さな村といえば、ほとんどが“丘の上に石造りの家々が寄り添って建つ”というもの。同じような村がいくつもあるので、1日に数か所の村を巡ると、どれがどの村だったかわからなくなります。そんななか、ルシヨンは、プロヴァンスでは珍しい“赤い村”。だからとても印象に残ります。

この村は2000年以上前から、オークル(赤色顔料の原料)の生産地として知られていました。今はもう採掘は行われなくなりましたが、採掘場の跡が残り、観光名所になっています。オークルの丘の上に建つ家々は、オレンジ、ピンク、紫、黄金色……と、さまざまにニュアンスの異なる赤で彩色され、村全体がまるで画家のパレットのようです。この日はとてもお天気がよかったので、青い空と赤い壁のコントラストがとりわけ鮮やか。まぶしくて目が痛くなるほどでした。

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どれひとつとして、同じ“赤”の家はありません。

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鐘楼も赤く……

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教会も赤。

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窓も赤。


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村のてっぺんの展望台からの、リュベロン山地の眺めもすばらしかったです。ミストラル(南仏特有の北風)が強くて、あまり長居はできませんでしたが……(お天気がいいのはミストラルが雲を吹き払ってくれるからなのです)。

フランスで最も美しい村(1)ゴルド、ルシヨン
フランスで最も美しい村(3)ゴルド レストラン「レ・ボリー」
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by AngeBleu | 2010-01-04 17:59 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(3)ゴルド レストラン「レ・ボリー」

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以前、「フランスの美しい村」の中でもゴルドは俗っぽくてあまり好きじゃないというようなことを書きましたが……。またゴルドに行ってしまいました。なんだかんだ言って、もう5、6回は行ってるんじゃないでしょうか。そして行くたびに、お決まりのこの展望台から写真を撮ってしまいます。

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夏は観光客であふれかえっているゴルドも、この季節はまったく人の姿が見あたりません。どの通りもひっそりと静まりかえって、観光客はおろか住んでいる人さえいないのでは?と思えるくらい。
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これは、映画『プロヴァンスの贈り物』の舞台となったレストラン。主人公が恋に落ちる女性がここで働いているという設定でした。そのレストランも冬季休業中。ほかのレストランやカフェ、お土産屋さんもほとんどが閉まっていました。パン屋さんが1軒開いていて、パンやお菓子はそれなりに置いてあったので、住人はいるにはいるんでしょう。

しかしこの日ゴルドに来たのは、村を観光するためではありません。目指すのは、村から1kmほど離れた山の中にあるレストラン「レ・ボリー」。お仕事先の方からのご招待を受けて、この素敵な1つ星レストランを体験できることになったのです。

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真冬とは思えないまぶしい日差しが降り注ぐダイニング。オフシーズンの平日のランチということで、お客は私たちのほかに5組ほどだったでしょうか。1つ星といってもリゾート地のレストランですから、気取った雰囲気はなく、明るい日差しのおかげもあってとてもくつろいだ気分になりました。

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料理はシェフの個性が前面に出るという感じではなく、調理法も味付けもごくごくシンプルなものばかり。地元の素材の味を生かした、自然なお料理でした。でも見えないところで工夫が凝らされているのかもしれません。小食の私もフルコースをおいしく完食でき、まったく胃にもたれることがなかったですから。おかげで、いつもはパスするチーズもしっかり食べられました!
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とても豊富なチーズのプラトー。いつも「あー、食べたい、でもこれ食べると次のデザートが入らなくなるし……」とあきらめていたんですよね。満足です。

お値段は……いくらだったんでしょう。女性の私には、値段の書いていないメニュー(!)が渡されましたし、実際、ご招待だったのでわからないんです。いつもは値段をよくよく見て、高いものは注文しないようにしている私(笑)にとっては、信じられない優雅な体験でした。

ここは、広々とした敷地の中に客室はわずか30ほどという贅沢なリゾートホテルでもあります。ホテル名の「ボリー」とは、この地方独特の平たい石を積みあげて造った建築物のこと。
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白い石の壁に木々の緑が映え、高級ホテルというより、田舎の別荘のようなくつろぎ感があります。夏、リュベロンの山並みを見ながらプールサイドに寝そべるのは気持ちいいでしょうねえ。
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客室料金は、シャトー&ホテル・コレクションの日本語サイトによれば、200ユーロからとのこと。この雰囲気、解放感を考えれば決して高くないと思います。
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by AngeBleu | 2009-12-19 19:58 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(2)セギュレ

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これは「プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方の美しい村分布図」。太字で名前が書かれているのが美しい村です。南仏には「美しい村」が多いといいますが、特にヴォークリューズ県(84)には登録村が集中していることがわかります。

私が今まで訪れたことのあるプロヴァンスの「美しい村」のなかで、本当に美しいと思ったのはセギュレSeguret。地図ではヴォークリューズ県の一番北のほう。プロヴァンスの最高峰ヴァントゥー山から続く、ダンテル・ド・モンミライユの丘に張り付くように建てられた村です。
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訪れたのは去年の6月頃。同じ時期に行ったゴルドやルシヨンは観光客でいっぱいでしたが、ここではほとんど人と会うことはありませんでした。かつて要塞村だったことを思わせる城門の跡や、14世紀から時を刻んできた鐘楼、古い泉・・・。典型的なプロヴァンスの村の姿がそのままに残されています。
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村の見晴台からは、青空の下、一面に広がる広大なブドウ畑が見渡せます。なんともすがすがしく、心が晴れやかになる眺めです。このブドウ畑を見ればわかるとおり、ここは有名なワインの生産地。このあたりの丘陵地を車で走っていると、ジゴンダスヴァケラスボーム・ド・ヴニーズなど名醸造地の村が次々と現れます。試飲のできる醸造所もたくさんあるので、ぜひ途中で降りて試飲してみましょう。ただしくれぐれも運転する人は飲まないように!

セギュレとその周辺のワイン醸造地を訪れるのにおすすめの宿を1軒紹介します。セギュレから車で30分のマザンMazanという小さな村の外れにあるB&Bスカラベです。日本人のご夫婦が経営されていて、日本語(関西弁)が通じる気安さと、プロヴァンスのどこへ行くにも車で1時間以内で行ける立地のよさから、私の南仏での常宿になりました。ご主人の高屋修氏は画家で、ヴァントゥー山周辺のどこか神秘的な風景を描き続けておられます。制作風景をブログでのぞくことができますよ。
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by AngeBleu | 2009-09-15 13:30 | 南仏プロヴァンス

フランスで最も美しい村(1)ゴルド、ルシヨン

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9月12日(土)のテレビ番組「世界ふしぎ発見!」のテーマは、「鉄道でめぐる南仏プロヴァンス、フランスで最も美しい村たちの秘密」でした。

「フランスで最も美しい村」とは、これといった観光名所はないけれど、きらりと光る魅力のある村を「美しい村」として認定する制度。人口が2000人以下であること、2つ以上の歴史遺産があることなどが認定の条件で、フランス全土に現在155の「美しい村」があります。村をあげて町並みの保存に努めているので、「美しい村」に認定された村ならどこを訪れても、フランスの田舎らしい趣ある風景に出合えることが多いです。

フランスの最も美しい村協会のサイトはこちら

今回の「ふしぎ発見」では、そのなかで南仏にある美しい村を3つ紹介していました。ヴォークリューズ県のゴルドGordes、アルプ・ド・オート・プロヴァンス県のムスティエ・サント・マリーMoustiers Ste-Marie、ヴァール県のガッサンGassinです。番組では、どこも鉄道で行けるような印象を与える紹介の仕方でしたが、これらの村へは鉄道では行けません。人里離れたところにあるからこそ、昔ながらの「美しい村」の姿が今も残っているのです。もしこれらの村が鉄道の通る場所にあったら、人口も増え、開発が進んで、美しい村のままではいられなかったはずです。

番組中では、アヴィニョン駅から、次の瞬間に着いていたゴルドGordes。ここはアヴィニョン駅から40kmのところにあり、車で40分くらいかかります。駅でレンタカーを借りるか、タクシーでということになります。この村は、プロヴァンスの「美しい村」の中でも特に有名で、観光バスで訪れる団体ツアーもいるくらい。なので村の中は騒がしくて、小さな村ならではの静かな雰囲気は味わいにくいかもしれません。

この村で一番美しいのは、村の中ではなく、離れたところから見る村の遠景です。タクシーでゴルドに向かうなら、村に入る前の展望台で停まってくださいとお願いしてみましょう。気の利いた運転手さんなら頼まなくても停まってくれるかもしれません。この展望台から見るゴルド村の姿は、息をのむほどすばらしいです(上の写真)。

プロヴァンスの「美しい村」では、ゴルドの近くにあるルシヨンRousillonのほうが、私は好きです。赤色顔料の原料となるオークルが採れる山の近くにあり、家々はすべてオークルで赤く塗られていて、とてもかわいらしい村です。「巨人の道(Chausee des Geants)」と呼ばれる、オークルの採掘場跡を歩くのも楽しいです。タクシーを半日借り切ることができるなら、このルシヨンを散策し、その後、ゴルド、ゴルドのすぐ近くにあるセナンク修道院(ラベンダーで有名なシトー派の修道院)を訪れるのがおすすめ。
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巨人がつけたの足跡のように見えることから「巨人の道」と呼ばれる、ルシヨンのオークルの採掘場跡
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by AngeBleu | 2009-09-14 13:26 | 南仏プロヴァンス

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